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日本盤(但しCCCD盤)

グッヅ




*5年間のご無沙汰でした。音楽への意欲をちと失っていたジョージちゃんがついに立ち上がる時が来ました。今回は相棒がいます。お友達になりましたELOのジェフ・リンさん。相性合い過ぎ。ジェフ・リンさんと言えばビートルズ・フリークで有名、自らのヴォーカル・スタイルもジョージさんとロイ・オービソンそしてジョン・レノンの合体スタイルじゃけん。さらにこの時期ELOの活動をひと段落させてプロデュース業へ転換、別な意味で新たな黄金期を迎えようとしてた時だったのです。な二人が組んだのですから無敵状態、さらに助っ人に朋友エリック・クラプトン、リンゴ・スターさんとどうしましょう。全曲捨て曲無し。ファブなんてビートルズ好きにはたまらんプレゼントもありで。久しぶりの大ヒット。ジョージ復活だーと皆で大喜びいたしました。私もジェフさんの大ファンそしてもちろんジョージはんの大ファンですから大喜びなはずなんですがどうも奥歯に物が挟まって取れないよう。これで良かったんだけど良かったのか?ジョージ・ハリソンと言えば天下無双の自分サウンド・メイカー。どんなにアルバムが売れなくても今までひたすらその時その時自分にベストのサウンドを作って来た人ではなかったのではないでしょうか。ところが今回は。確かにはまってるけどこれは明らかにジェフ・リンの音楽だわ。聴いてるとどっちがどっちだかわからなくなる瞬間もありで。ジェフさんもジェフさんで、例えばトッド・ラングレン。彼はよく人のプロデュースするとまんま自分のサウンドにしちゃってトッド・ファンはともかく大喜び、しかしされた側のミュージシャンのファンは複雑で頭の中???になってしまうとゆう。しかしトッドさん、自らが敬愛してよくわかっているミュージシャンをプロデュースする時は自分のスタイルをけっして押し付けません。いや録音スタイルはあくまで自分流でそれで必ずケンカ別れって結果に終わるのですが音楽の方はバックアップに徹してその人の一番良い所を引き出して大成功に導く次第。ところがジェフさんと言えば、うーん、実は不器用なのかもうどんな大物さん、尊敬してる人に対しても思いっきりジェフリンサウンドで。当然その諸作はそれぞれかなり似た音楽になってしまうことに。ビートルズの復活シングルでももろやっちゃうとこが凄い。ビートルズ大好き深く理解しているけど今はそれから卒業してすっかり自分自身の音楽になってしまってるってことに気付いているかどうか。さっきのファブにしてもドラムのロールとかニヤリもんだったりしてさすがだけどなあ、リンゴのドラムもデジタル化しちゃっててジェフさんの素材化、手のひらの上でコロコロなんだよなあ。これロイ・オービソンのミステリー・ガールの時はこんな風には感じなかった。それはロイさんがあくまで歌手としてのスタンスでその貫禄の上で音楽はお前に任せたってとこがあったからかもしれん。ジョージはサウンド・メイカーだから、どうにも納得出来ません。あのゴーン・トロッポでパアっと開けたユーモア夜明け路線はいったいどうしたんだろうと。それにしてもこれがねえジェフ・リンさんにジェフリン化された方はことごとく喜んじゃってるって不思議な現象も有りで。よっぽどジェフさんの人柄が良いのか皆が実はELOファンだったか。とにかく不思議なことです。ってこれが奥歯に挟まっているもんなんですけど、この盤だけ何も考えずに聴けばとにかく名作には違いないと思います。てとこが実に困ったとこなんだよなあ。むむむ。皆さんはいかがお思いでしょうか?

(マスター)2004.06.26

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