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ろっくす特選盤



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*洋楽聴きですがばちっとはまれば邦楽ももちろんOKです。新旧問わずフォークであれ演歌であれ。若い頃は俺は洋楽だーとか妙な突っ張りもあれどもう今となっては。人生は短し。素敵なものを逃すのは勿体のうござる。憂歌団。そんなあっしも当時から好きだったバンド。不思議と邦楽でも洋楽でもどっちでも良いやと思えました。73年あたりから京都でどわっと巻き起こったブルース・ブームの中でぽこんと出て来た生楽器楽団でこれはその2ndです。”中古”で”中古”を買った訳で(^0^)。正に今のうちにぴったし。24年振りに聴いてみてそりゃ懐かしい。けど新鮮だー。編成が編成だし当時から言ってみりゃ古い音楽やってた訳だから今更古くなるはずも無し。アコギにスライドと来ればカントリーブルース。でももろ保守的にそれだけってものじゃありません。感触からすれば「JAZZ」のライ・クーダー。ダン・ヒックスのジャイブ。古い音楽を自分解釈で好きに蘇らせてる。何よりも歌の味が絶品。歌詞もユーモア溢れてて。気取ったりせず。駄目な女、男がおれ駄目なんだよーって。だからこうしなさいってな教訓、説教なんか無くただ歌うだけ。あ、こりゃブルースだ。だからこっちもつい歌いたくなってしまいますだよ。その点、日本語は良いよなあ。特に微妙なユーモアがわかるってのが嬉しいす。歌詞があまりにもはまってるので気にもしなかったけどカバーも多いんだと改めて。1.のハワイアン・ムードはそのままハワイのトラッドらしい。誰がやってたのかな。3.「心の悩み」の原題は「TROUBLE IN MIND」。スタンダード・ナンバーでルイ・アームストロング、サム・クック他沢山の人がやってます。知ってる範囲ではビッグ・ビル・ブルーンジイのヴァージョンに近いでしょうか。まあ素敵な曲で。これだけ色んなの集めても面白そう。それにしても日本語の歌詞最高です。びったし。「心のなやみでおいらはブルー。毎日毎日嫌な夢を見る」と来て最後は「夜汽車の線路に頭をのせて汽車が来るのを一人待っている だけど夜汽車が近づいてきたら 頭をひょいとどかす俺」。ぎゃはは。ひょいとね。4.のインスト、マディ・ジャンプス・ワンはマディつうからしてマディ・ウォーターズ親父のレパートリーす。ほぼ同じノリノリ空気ながらジャイプ風味ぱらり軽妙に。6.のコリーナ・コリーナはトラッド。フレディ・フェンダー氏のヴァージョンを聴いたことがありますがこれが絶品。ここではハワイアン・ムード満開で。この辺やっぱライ・クーダー博士の風を受けてるんだろうけどあの方ほど学究的で無いんでほんわか気軽に楽しるぞ。ひっくり返してB面。1曲目7.はオリジナルで「お政治おばちゃん」。デビュー・シングルの「おそうじおばちゃん」が差別的であるって糾弾されてその最先鋒が市川房江議員だったそうで逆襲に出てる。かなり歌詞は痛いだろうなあ。笑っちゃうので嫌味なんかは無し。今ならさしづめTVタックルに出てたあの人かな。有効です。8.「10$の恋」の歌詞がまた最高。「出来ればお前といつだって暮していたいけど すべての男がお前にゃ親戚みたいなものだから 愛しいお前に会うためきゃ ちょっとのお金を渡すだけ」。ちょっとのね(^0^)。曲の雰囲気がエノケンみたいな感じで大好き。次の9.「たくわん」はつい鼻歌で歌ってしまうわこりゃ。だけどやばいです。色々と。かっかーひとりだけー。正解。名曲だー。10.どてらい女。「おにーちゃ〜ん」って桃井かおりさんが(もち昔の)出て来るか。歌詞の中身は和田アキ子。11.サマータイムはご存知のスタンダード。うーん出来たらこれも日本語でやって欲しかったす。でも日本語に聴こえる瞬間が。最後はインストで軽快に。ほんとまったく渋くなくて素敵。生きている音楽です。体力的についていけそうなんでバンドで今やりたいけど歳とってやるとジジむさくてかなわんかもなあ。やっぱ聴いてるだけにするか。わはは。

(マスター)2004.11.24









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