トップへ戻る 一つ前に戻る

シャドー本部5

ストレーカー司令官「フォスター君、面白悶絶究極SFを紹介したまえ」
フォスター大佐「へーーーーい。」

本部へ戻る

物理学っていったい

10月1日では遅すぎる
OCTOBER THE FIRST IS TOO LATE

フレッド・ホイル / Fred Hoyle

シリーズ「シャドー本部」

”結局人間なんですね。”

「過去、現在、そして未来へと不断に流れゆくべき“時”が反逆を開始した。プレリュードに提示された日常はフーガの対位のなかに不吉な予兆を挿入され、ついには恐るべき相貌を顕在化して亀裂のうちに崩壊する。やがて地上に出現するのは異形の新世界――あらゆる時代が同時存在して地図上に描かれ、古代ギリシャへの船旅さえもが可能となったのだ!SFの古典的テーマのひとつである時間テーマに、世界的天文学者として、またをうける作者が、自己の野心的な時間・意識論をひっさげて挑戦する問題長篇!」

66年に初出とゆう、天文物理学者でもありますホイルさんが書いた小説です。
わたしゃ、物理ってのが全然駄目でテストちゅうと、良くて巨人のにうらの背番号か張本の背番号かちゅうくらいでよくもまあ卒業できたなちゅう。数学にいたっては高田でしたが(笑)。なんせ名前を書いただけちゅう(爆)。やれこの本も難しいのかなーと思ったらさにあらず、楽しく読めました。当時の最新の物理理論を元に書かれているのですが、これがまた凄い。「不確定なんたら」ちゅうんですか、どんなに立派な物理&宇宙理論を人間が考え出しても証明するのには、最終的に人間の目で見るとゆう行為が必要なんだから本当のところはわからんとか、時間は、うちのひめの日記の過去ログように同時に全て存在してて、ある外部の力によって過去から昔へと順番に見てるにすぎないとか、あらまあ過激ね。こーなってくるとわしの見てる赤とゆう色は他の人には青に見えてるかもとか、ビートルズはもしかしてストーンズのように聞こえてるかもとか、もー常識ががらがらと音を立てて崩れていきよるわあ。まあとにかく高校の 授業の前にこうゆう本を読んだらさぞかし物理に興味を持っただろうにと思うのであります。

タイトルがかっこいいだす、ニャンコ先生!。

 

おもしろいぞー

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
フィリップ・K・ディック

”原作だって面白い”

 「核戦争後の廃墟と化した地球では、一握りの残留者が危うく絶滅をまぬがれた動物を飼育することにわずかな慰めを見いだしつつ、過酷な生活を送っていた。
しかしそんな地球でさえ、植民惑星で奴隷として酷使されているアンドロイドにとっては天国にも思えたのだ!
自由を求めて、植民惑星から脱出した8人のアンドロイドたち
だが彼らを待ち受けていたのは、逃亡アンドロイドの首にかかった膨大な賞金をねらうバウンティ・ハンターの執拗な追跡であった!
現代アメリカSFの旗手ディックが、斬新な着想と華麗な筆致を用いて見事に書き上げためくるめく白昼夢の世界!」
〜文庫カバーより

ご存知映画「ブレードランナー」の原作です。長いこと映画のイメージが強すぎて原作の味が充分に味わえなかったんですがこの前読み返して、この作品こんなに面白かったのーって。映画はかなりサイバーな雰囲気でしたが、これはかなり人間臭い印象を持たれると思います。大きな違いは、主人公が妻帯者だってこと。いきなり夫婦ゲンカします(笑)。ディックが生涯を通じて作品中に表している「私は誰?ここはどこ?」「訳のわからない宗教」「孤独」が、この中にもふんだんに。映画とまったく異なる結末、あなたはどうお感じになるのでしょうか。

主演男優はハリソン・フォードとゆうよりもロバート・デ・ニーロとゆう感じ。他に適任者募集中(爆)。

映画の感想はまたまったく別になるので「すばる座」でやります。

   

人間以上
シオドア・スタージョン

”裏009”

「悪戯好きの黒人の双生児、生意気な少女、
発育不全の赤ん坊、そして言葉さえ知らぬ
白痴の青年。かれらは人々から無能力者、
厄介者として扱われていた。しかし、世間
からつまはじき者にされるかれらこそ、来
たるべき人類の鍵を握る存在――コンピュ
ーター顔負けの頭脳、テレパシー、テレキ
ネシス、テレポーテーションなどの能力を
もつ超人だったのだ! 一人一人では半端
者として無駄に使用されていた超能力も、
五人が結集して手となり足となる時、人類
を破滅に導き得るほどの恐ろしき力と化す
のであった……。幻想派SFの旗手が描き
あげたミュータント・テーマの金字塔!」
〜文庫カバーより

設定にびっくり。これはサイボーグ009だあ。とわいえ世界の悪と対決する事などしないのです。そもそも善と悪とゆう概念が違っちゃってる。生きるとゆうことをとことん考えて、うーむ、ラストについてどなたかと話し合いたいのですが。何回読んでも、考えてしまうのです。ハインラインの「地球幼年期の終わり」とこれを読むとまた色々考えちゃうんだよなあ。かなり古い、1953年の作品なんですが、けっして古くなることは無い不思議な魅力を持っています。

   

ゲイトウエイ
フレデリック・ポール

”冒険は辛いのだ”

「金星付近の小惑星で発見された千隻あまりの宇宙船――それは、謎のヒーチー人が残した超光速船だった! この船を使えば、人類の念願の恒星への飛行が可能となる。だが、操縦方法は皆目わからなかった。目的地も、要する時間も、エネルギーの残存量もわからぬ状態で飛び立つしかない。行手に待つものは死か、それとも、富を約束する未知の惑星か……かくて一攫千金を夢みる冒険家たちによって、スター・ラッシュが始まった! SF界の重鎮が、斬新な手法と躍動感あふれるストーリイ展開とで描き、全米の読者から熱狂的にむかえられた、ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞作!」
〜文庫カバーより

リングワールドと並んで夢中になったシリーズ物です。これほど宇宙旅行を生々しく描いてまるで行っているような感覚にさせてくれる作品は他に無いのではないかと思えるほど(行ったこと無いけど(笑))。この本を読んで続編を読まずにいられない人はいないのでないでしょうか。たまらず2を読むと物語は意外な方向に。筋を言ったらおしまいよなので面白いです、ご一読をとしか書けないぞ。

これほどの作品が現在絶版。絶対出てると思ったのになあ。世の中いったいどーなっておるんじゃ。本屋さんにはまだあると思います。

ゲイトウエイ2&3

”これぞSFの楽しさ”

引き続き読み返しだとゆうのに、はまって止まらなくなってます[(^o^)]。たまらず続編の2、読まれた方は「何じゃこりゃー」って怒るかもしれんな。話が全然違う方向へ飛んで行きますから。とは言えこれは1の解決編3につなぐ為の壮大な前振り。しかもアイデア満載で楽しめちゃう。ここはもう黙って読み進んで下さい。後のことは私が保証します<[~O~]>hahaha。3に入ると一気にお話は進んで行きます。ここには「地球幼年期の終わり」も「モナリザ・オーバードライブ」も「宇宙大作戦」も込みの、SFファンならよだれをたらさんばかりの世界が。キャラもたくさんで、とっぴなアイデアにはそれぞれに適当で、納得してしまいたくなる説明がちゃんとついてますし(←これ重要)、最後には「ありゃーありかよこんなの」ってのも、ありますから楽しくってしょうがない。で、いよいよ決着の4へ。私はこれを読んだから自分のパソコンを「ゲートウエイ」にしたのよ。とほほ(i〜i);泣。

ゲイトウエイ4

”ついに完結”

ついに完結です。全ての謎が明らかにー。ビッグ・バン、不確定原理、ひも理論など普通の状態では頭が痛くなるお話を、あらまあ楽しく読ませてくれまする。宇宙はでっかいなあ。最後は幸せってなんだろなとか思いました。1から4まで作風をがらりと変えながら最後は1の香りを漂わせて終わる、何とも見事な展開。やっぱり忘れられない名作です。頼むぜ、再版。

 

読んだ方は感想教えてくでー。じじい放談掲示板に書いておぐでー。