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シャドー本部3

ストレーカー司令官「フォスター君、面白悶絶究極SFを紹介したまえ」
フォスター大佐「へーーーーい。」

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T


こーゆー風景かも

1975/07/20

闇の左手
THE LEFT HAND OF DARKNESS

著/アーシュラ・K・ル・グィン 訳/小尾 芙佐

本体価格 \680
ISBN 4-15-010252-X

〔ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞〕両性具有人の惑星、雪と氷に閉ざされたゲセンとの外交関係を結ぶべく派遣されたゲンリー・アイは、理解を絶する住民の心理、風俗、習慣等様々な困難にぶつかる。やがて彼は奇怪な陰謀の渦中へと……エキゾチックで豊かなイメージを秀抜なストーリイテリングで展開する傑作長篇

これぞ長編の妙味とゆう作品です。はじめのうちは退屈だけどいつのまにかぐいぐいと引きこまれて最後はもう夢中とゆう。前回の「旅のラゴス」同様ロード・ムービーなんですが、SFでしか味わえない感動が最後にあなたを待っています。こんなに緻密な世界を描けるなんて凄いぞ。 愛と友情がテーマなんですけど、読めば何でこの2つがテーマなのかよーくわかりますよ。

わたしゃテーマ曲まで作っちゃいました。こちら。

参考HP

手に入れるならこちら

キーワードは「愛と友情」

 U

1971/06/01

賢者の石

著/コリン・ウィルソン 訳/中村 保男

価格 \820

死の問題にとりつかれた一人の青年が永生を夢みて不老長寿の研究を始める。研究は前頭前部葉の秘密に逢着し、彼は意識をほとんど無限に拡大し、過去を透視できるようになる。パラドックスを伴わない真の時間旅行がここに初めて実現する。だが意外な妨害が……。『アウトサイダー』の著者が描く、壮大な人間進化のヴィジョン。

今回調べて映画「スペース・バンパイア」の原作者だと知ってびっくりしている私です。それはともかくこの作品は人間と地球に関してもっとも壮大なホラを吹いた話として記憶に残っています。前半はなんじゃこの人何を言いたいのかなあと思うほど退屈なのですが半分位を過ぎた頃から話はあれよあれよと展開し、人間は猿の進化を途中で人為的に止めたものだの、人間以前に存在した生命体の話だの(このあたりはスタートレックのチャーリーが腹踊りのアラビア女にうつつを抜かしてるうちに殺人犯人にされちゃう話や禁断の惑星のイドの怪物思い出しました)どんどん飛び出してきておもしろいわおもしろいわ。ラストは明るいような、もの凄くぞっとするような、とにかくインパクトがある作品なのです。

手に入れるならこちら

キーワードは「人間ていったい」

 V

1989

死の迷宮

著/フィリップ・K・ディック
訳/
山形浩生

目的も知らされず、未開の惑星デルマク・Oに送り込まれた14人の男女。使命を告げるはずだった通信はメッセージの受信中に途切れ、やがて一人また一人とメンバーが殺されはじめた…。謎めいた建造物が聳え、物質をコピーする生物が俳徊する、この星に閉じ込められたまま、彼らは狂気に蝕まれてゆくのか。ディックがつむぐ、逃げ道なしの悪夢世界。

トータル・リコールやブレード・ランナーでおなじみディックさん。今度またスピルバーグさんが映画化するそうです。この人の小説は文章はなんかへただし、登場人物はみんな自分勝手でしょうもないしでとほほなんですけど、世界観と設定が魅力的なんです。大体が「私は誰、ここはどこ」状態で自分が自分で無い不安状態のお話で、この「死の迷宮」はそうゆう人が仰山出てくる話。最後のオチはいちばんやっちゃいけないパターンでなんだあと思ったのも束の間、さらに恐ろしいことが。著者自身随分ひどい生活をしていたみたいでそれが出てくるのかな。絶版ですので(この人の小説面白いのに限って絶版みたい)古本で見つけたら読んでみてください。あ、これも確か映画化されましたね。なんかみんな部屋の中に閉じ込められてなんとかして出る方法を考えるって設定で。題名なんだったかなあ。

ディックさんのページ。こちら

キーワードは
「ここはどこ。私はだあれ。」

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