*キュアの1stアルバムに表題曲などシングルを加えたお徳コンピ盤です。キュアってどのくらい人気があるのかな。アメリカのTVドラマ、例えばビバリーヒルズ青春白書とか見るとたまに登場、REMと同じような使い方をされてる。青春もんもんソングとして大人気みたいです。日本では・・・うーんさっぱしわからぬ。個人的にはキュアとゆうとあのクマちゃん着ぐるみとキャタピラーでのあの顔ビデオ。まああれ見ちゃったら嫌いになれる訳ありません。それとは別に80年頃、それこそ次から次へとニューウエイヴに夢中になっていた時にフィクション・レーベルの棟梁としての思い出があります。この盤聴くとその時の言いようも無い高揚感がまじまじと。結成は76年。ハイスクールの仲良し3人組が結成したイージー・キュアってバンドが始まり。ここにも8.に入ってる「キリング・アン・アラブ」ってとんでもないタイトルの曲をポリドールの販促マン、クリス・ペリー氏に送ったら気に入ってくれて意気投合、キュアと改名して結局その曲はスモール・ワンダーつうインディから78年12月に出してその後クリスさん、ポリドールを退社、フィクションってレーベル起してキュアももちろん一緒に。「アラブ」をもう一回出し直して79年5月に1stアルバム「イマジナリー・ボーイズ」を出しました。当初からプレスには好評で迎えられたらしい。やっぱ憎めないもんなあ(^0^)。得です。さてこの盤、既にキュアーなのだ。己キャラをしっかり獲得後はそれを最大限発揮するための刺激を得る以外一切無理して無いのがロバスミさん。最近それやってくれる人はつくづく偉いと思う次第。某U2みたいだとちと困るもん。で、キュアはキュアだけどそれはもう1stアルバム、一番素のままでもうそっけないほどスッカスカ・サウンドでお届けで。これは彼らの意向もそりゃ思い切りあるけど社長のクリス氏の好みもあろうかと。兄弟同胞バンド、アソシエイツの1stもそりゃもうスカスカでした。確実にあれと同じ空気が流れてるフィクション・サウンド。それがまた嬉しくて。ただの普通のギター・バンドでこんな異世界な雰囲気が出せるとは。どっか近未来SFなんです。トリフォーの華氏451みたいな妙にリアルなしかも透明な。一番好きなのは11.のグラインディング・ハルト。これはちょっとバズコックスみたいなんで別な意味も加わって好きなんだけど。最初にキュアにはまったのはこの曲でござる。一番彼ららしいのはやっぱ1.タイトル曲かと。「男の子は泣かない」ですから。ちょっととぼけたあの愛らしいロバスミ声で(そう言えばモノクローム・セットのビドちゃんに似てるかも)そないにこないなメロディで歌われたらもう青春悩んでる時にはたまらないものありんす。デビュー曲のアラブはキャタピラーにつながるオトボケ路線かな。ベタなイントロを情けなくギターで弾いてるとこたまりません。全編完成度うんぬんとは無縁の好きなものは好きなんじゃいアルバム。いやー最高です初期キュアー。それにしてもこの音楽、どこから持って来たのだろう。それこそこれより前のロックとは無縁のオリジナルなものだよな。それでNWはまるっきり駄目って人もおるかもしれませんけどそれこそ相当偉いことなんじゃないかと思います。 (マスター)2005.1.6 |
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