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ろっくす特選盤





*ウォーです。カリフォルニアの海から離れたところ、排気ガスのむんむんするダウンタウン、呑気なポンニチが観光気分で歩いてたらナイスなブラザーにむしられそうなところで湧いて出てきました。どこからどうとゆう事無く正に湧いて出て来たので正体不明です。やれノーザン、サザン、JBファンクちゅう黒の分野にカチっとはまることが無い。それだけに当時のアメリカの空気にばっちりはまって生活の音楽に。世界はゲットーだ、は73年度の年間アルバムチャート1位なのだ。1位ですぞ。サタデイ・ナイト・フィーバー並にアメリカはウォーだになっておったのかー。それなのにアメリカ以外じゃさっぱし。英国じゃ丸っきり駄目だし、日本でも後にリー・オスカー氏のメランコリックなソロが小ヒットした以外大人気だって聞いたこと無し。ディープなアメリカン・ブラック。人相も極悪。そのどうにもとらえようの無さ、私もバチっと来たり来なかったり。すげーなーと感嘆しまくりだったりだせーなあと思ったり。そんな中、すげーなが90%なのがこの絶頂期ライブ・アルバムです。とにかく無防備なバンドでして。多分音楽的リーダーはおらんのかと。従って誰も何をやりたいのかわかってなかったりして。最小限の決め事をした上でジャム・セッション。そして何かが出てくるのを待つと。出て来なかったらどうするのでしょう。いやもう出て来るまでやるのです。それでも出て来なかったら。ぐずぐず。ははは。とことん民主主義音楽で。そうゆうとこもアメリカそのものかもかもなあ。同じ長尺をやってもヨーロッパのプログレはここでこうやってあそこでこうやってここでクライマックスと決めて決めて観客をKOしにかかります。クラシックだがんな。こちらは行き当たりばったり。観客がノセてくれるかも重要だったりして。演者、客、その場にいるものが全員で何か場を作ろうといたしておる。ああ、これがアフロ・グルーヴちゅうものか。故に普通のポップ曲を聴く時と態度が同じちゅう訳にはまいらぬ。みな裸になって自我放棄、リズムに身を任して楽しんでくれー。って何かやらしいな(^0^)。とそれが一番うまく行ったと思われる(いやそんな選択あまり考えて無いかもしれませんが)1972年11月25日シカゴ「ハイシャパラル」のライブの模様を収録したのがこれ。音がとにかく良いです。生生してる。ぶっとい。大音響でかけるとこの丁々発止の格闘の模様が目の前にぼわっと現れること必定。存分に身を委ねて下さい。かっこよくはないよ。いやなんつうかダーティ・ハリー的なかっこよさは最高。行った事はありまへんがきっとシスコ下町チリ名物のちっこいレストランの駐車場の壁の排気ガスの臭いはこんなものじゃないかと。それが好きな方、好きそうになれそうな方にピッタシの超絶盤であります。

(マスター)2005.1.25







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