*今年最後、大晦日はこれで行くぞー。ジョルジ・ベンのアフリカ・ブラジルだ。今まで英米以外の音楽で一番熱狂してしもうたアルバム、それどころかファンクでも一番、いやもう全所有盤の中でも一、二を争って愛聴、しかも棚に祭り上げてのお宝盤などではなく聴くたびにドーパミン大量放出、強大なるエネルギーをいただいてますとてもありがたーい盤なのだ。感謝しても仕切ることなし。日頃ブラジル音楽に縁の無い方、ファンク、ブラックミュージックに縁の無い方、いやある方もまだの人はまずこれ行っちゃって下さい。全ての快感がここにあります。これと同じ桃源郷を求めていまだ他のファンク・レコードを買っているようなものだなあ。ファンクと言えばなんつってもスライ
・ストーン師の「暴動」とゆう最初にして究極に極めた盤がございます。そこでのいいのかよ犯罪じゃ無いのかこんなん聴いてもってなぶっとび具合、それと同じ目が行っちゃってます(ジャケの目ね)音の数々の展覧会。是非大いにご堪能下さい。ジョルジ・ベンさん、名前は聞いたことあると思います。
古くは「マシュケナダ」。「おーわりやなよ、まだーまだーまだー」つうセルメン等でのお馴染みのボッサノヴァの名曲。車のCMとかでも使われたかな。あの言葉がころころ転がるゴロの良いメロディ、それは生涯通じての彼の音楽の大特徴す。それが見事にファンクにのってこの盤で登場。それでいて全編で鳴り響くクイーカの音。「うきゃきゃ、うこうこ、ひきゃこう」ってあの擦るパーカッション。もうそりゃブラジルだわ。ファンクとブラジル、言葉だと想像し難いかもしれまへんがそんなん言葉じゃ説明できまへん、やってるんですわここで。も一つの代表曲は「タジ・マハール」。スキャット部分をブラジル公演中のロッド・スチュワート・バンドが遊びセッションで演奏、ノリに乗っちゃってもう確信犯的にパクって「ドゥ・ヤ・シンク・アイム・セクシー」を作っちゃったとゆう。やりやがったと言われるのわかってたので即印税をユニセフだったっけかな、寄付するってことで丸く納めた曲です。アメリカのミュージシャンにもそのものずばりタジ・マハールさんっちゅう最高ナイスなお方がおりますが、彼もライブでやってる。その時の曲名は「ジョルジ・ベン」だって。がはは。その曲の究極ヴァージョンがこれに入ってます。んでんで、何よりも嬉しいのは空耳の宝庫だってこと。具体的には当サイト、「ばかロックの世界」のジョルジ・ベン・コーナーで聴いていただければ。「島原うーまん」とか「おかみさんです、だがや」とか。あ、そこでも試聴出来るわ。どんぞどんぞ。で、聴いた人間はみなはまりにはまってしもう。ファンクキチガイのトーキング・ヘッズ、デビッド・バーン氏もDNAのアート・リンゼイ氏もこれでブラジルへしばらく行っちゃった。無理もありません。俺だって聴いたらしばらく行っちゃう。やばいよな音楽、こんな力があるなんてってつくづく思う次第。何かもうこりゃかっこいいぞ。年の最後、色々としんどいことも人生にはありますがこれで気合注入してまた来年もレッツ・ゴーするかのう。だがや。
(マスター)04.12.31
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