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ろっくす特選盤


日本盤


*今日はクリスマス。どーんと派手な音楽で盛り上がると楽しかろうとこれではどーだエレクトリック・ライト楽団のエルドラドだ。英国のめくるめくポップ&ロック・バンド、ムーブの主要2大メンバー、ロイ・ウッド氏とジェフ・リン兄がさらなる冒険、管弦楽とロックの融合とゆうことで結成いたしましたELO。ロイさんは好きなことやるだけやって一枚目終わったら去ってしまい次なる野望、ブラスバンドとロックの融合、ウイザードを作ってしまいました。さて残されたジェフさん。孤軍奮闘でコンセプト練り直し。2枚目でパッと浮かんだアイデア、ロール・オーバー・ベートーベンをベートーベンでやる(^0^)つうネタは大受け、ヒットしたけどこれじゃあキワモノ扱いだなあいかんと3枚目でザクッと漠然としたアイデアを形にしてみた。そしてそこからヒットはオーケストラとは直接関係無いかもしれぬ「ショウダウン」と「マママベル」ってことで。なーんだみんなやっぱポップが好きなのね。それではこれで行こう。ハリウッド映画。みんな好きでしょ。ビートルズ。好きでしょ。ビートルズと弦とゆうたらアイ・アム・ザ・ウォラス、そしてア・デイ・イン・ザ・ライフ。よっしゃそれだ。そして私の歌い方はロイ・オービソンとジョージ・ハリソンちゃんの中間です。をコンセプトに4枚目、このエルドラドを作り始めたのでありました。そこで導入は外部本格的オーケストラの参加。それをくまなく操るための助っ人、ルイス・クラーク氏。アレンジを共同でやることになりました。映画のタイトルは「エルドラド」。一本もののコンセプト・アルバム。だけどプログレとは違います。どこを切っても楽しいように。映画館で聴くスター・ウォーズのテーマのどっかーん衝撃、上下の音域がやたらと広いスケールでっかー感を出すのだ。低域ではチェロ群がぎこぎこぎこぎこ、広域ではピチカート軍団がテテコテコテコ、ザクっとエレキで切れ込んでバタバタどだんのドラムがバック、私は朗々と歌い上げます。映画のタイトルバックそのもののインスト序曲で始まり、さあっと明るくなって2.の見果てぬ想いが始まる瞬間の何と幸せなことよ。この曲でブレークしました。全米で最高位9位。なぜか本国ではヒットせんかったですけど。カットしなかったのかな。もうこの曲極上。ジョン・レノン節メロディです。それを父レノン母ロイ・オービソン母父ハリソンの2歳馬が歌ってるかのようで。この瞬間、ジェフさんの目論みは大勝利。凡百のバンドが目指して果たせぬ己独自サウンドを確実に手にいたしました。あとはもうこっちものってんでそのめくるめくELOワールドがどどどーんと展開です。一回り素敵になったフックの聴いたポップ・メロディの数々。掴みが随所にあるんで決して飽きることはありません。それにもう開き直ってますから。6.のミスター・キングダムなんてメロがもうアクロス・ザ・ユニバースなんだけど爽やかでござる。逆に嬉しくなっちゃう術中にはまる。最初にこの路線をものにしたこのアルバムが一番、スケールのでっかさあります。これから少しづつコンパクトな方向へ向いていく。そんなカチっとしたのの魅力ももちろんありますが、ここでのドデカビューンの魅力、変えがたいもの有り。初期のものってんでまだ未到達の方もおありかと。まあ試しに聴いてみてくださいまし。1stは別にしても2作目3作目は確かに習作の空気あり。しかしこれは最初のELOのピークです。そりゃもう魅力だらけなのだ。

(マスター)2004.12/25

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