*クイーンと並んでの70’sの申し子バンドと言えばこの10cc、これはその彼らの2ndアルバム、その名もシート・ミュージック。「一枚綴りの楽譜」。CDになって文字通り1枚綴りになってまずはめでたい。現在は1stと2枚綴りのが最新でなおめでたい。衝撃の1stは当時にあれパロディ・バンド?ジョナサン・キング印だしなあと思われたとしても不思議で無いけっこうわかりやすいポップミュージックをいぢくり満載でした。それはもう楽しくてちくちく刺激だって一杯、ちゃんと聴けばこれは只者で無いなと。気が付いてリスナーの中ででかくなって来たところこの2ndの登場。10ccミュージックのど真ん中ひっさげて。4人の個性がざっくり混ざってそれぞれ蝕手を伸ばして絡み合ってこれがバンドの醍醐味だよなあ。何たってウォール・ストリート・シャッフルがあります。10ccロックの真髄。エリックさんがビートルズ好きだからどうしたってあのキュンな空気メロディが出ます。10ならでははこの生々しさ。センス良いぞに違いないし洒落もあり照れもありなのにズンズンズンズン前に出てくる。あつかましいとでも言いたいそこがロックだ。それはシリー・ラブを聴いていただければ。それはよくぞ付けたり2曲目の邦題「とってもイカしたイモ・バンド」。このちょっと偽悪ぽいとこも10ccの大きな魅力では無いかと。2ndにしてゴドレイ・クリームのミュージカル好きも全開です。変幻自在のメロディ、それにぴったしのアレンジを4人の音で。わたしゃウォール・ストリート・シャッフルみたいな曲は間違えれば書けるかもしれないなと幻想するけど7.「ハリウッドのどこかで」みたいな曲は絶対に出来ません。断片は行けるかもしれんがこれを構成してこうまとめあげるのなんてもう。無条件に大尊敬。凄いぞ。そしてフランク・ザッパ大明神なら一人でやっておるこの仕事を彼らはあえて4人でくんずほぐれつしてやっております。一人一人あの個性ですからそりゃ楽しいとしてもキツイ、テンション高なのではと。おかげで1+1+1+1+=4000にもなろうかとゆうでっかさが音楽に出て何回聴いても飽きず面白くなっていく一方なんですが、これは永久には続かないぞとゆう懸念もどこかで感じ始めてたりして。そんなキリキリのデッドエンドリミット空気も大な魅力。むしろよくぞ4人でやってくれたと感謝して今も聴いています。終わり方の呆気無さも凄い。よくこれで終われるよ。 (マスター)2004.8.2 |
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