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日本盤

紙ジャケ

グッヅ



*どんなにすげえバンドにも苦境の時あり。色んな意味で時にはまってやること全てはまって来たエアロも最大の危機に直面してしまいました。バンドのもう一つの要、ペリーさんを前作で失った上に今作ではリズム隊の一翼としてグルーヴを担っておったブラッド・ウイットフォード氏まで脱退。やべえよなあ。代わりに前作でも助っ人してたジミー・クレスポ、リック・デュフェイ両氏を正式メンバーにして貰ったものの固まるまで盤出したく無いなあ。と言っても既に2年半経過してたし何やってるはよだせやーとのレコード会社の冷たいお言葉も多分。ケンカ別れしたジャック・ダグラスさんに頭を下げてもう一度プロデュース依頼してさらにボン・ジョン・ジョビいや逆だの伯父さんトニーさんをエンジニアに頑張って作りました。トニーさんって言うと私なんかトーキング・ヘッズの1st思い出しちまいます。どこに効果が出てるかわかりませぬがさすがジャックさん音に凶暴さ復活。は良いんだけど。作るのに150万ドルかかったそうでやっぱ難航したのか。音楽ってちと弱い時は録り直し録り直しになるか曲自体がどんどん長くなって終わり時失っちゃうかどっちかなんす。問題の両ギタリストは無難に納まろうとするも微妙にやっぱノリが合ってない。それは無理無し。長いことかけてライブでバンド全体の一体グルーブを作って来たのだもの。そうは簡単には。ブラッド、ジョー二人が抜けて平気だったら逆に変です。ならこんなんいらんかと言うとそこは地力が違う。前作で書いたのと同様、エアロ節にやられた身にはたまらん曲も。ってしばらくこれ書かなきゃならんのも辛いが。まず1.です。じぇえええええええる、ベイっ!!のベイっ!!ってとこに小判100枚。アダモちゃんじゃありません。これはベストに入れたって全然おかしくない曲じゃ。そして2.ライトニン・ストライクス。こ、このタイトルはライトニン・ホプキンス爺の盤思い出しちまうじゃないか。関係有る無しやリフが最高。うーんどっかで聴いたことあるが。そして5.。ミュージカル・スタンダードのこれ、まじ素晴らしいです。デビッド・リー・ロス兄もそうだけどハードロッカーのジャズは実にはまる。うんこれ聴くだけでも1000円分くらいは出したい気分。この路線で爆発すればそれはかっこいいけどそうはいかんわなあ。エアロだし。後は8.のタイトル曲。シャッフルブギ。でもギターがジョーさんならここで絶妙の突込みが。いかん。んな事言っちゃ。9.にかろうじて残ったファンクもはまる。でもリズムがブラッドさんなら。ああ、いかん。しょうがない。82年ですから。世の中まるで正反対方向に向いてる。この後コロンビア、クビになり長い沈黙に。長いキャリア、きっと休息も必要です。バッテリー満タンになっての復活を誰もが待って。

(マスター)04.6.20

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