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ろっくす特選盤




*60’s後半から70’sにかけて英国チャートにやたら登場するのがこのマコーレイ・カルキンじゃなかったマコーレイ=マクリオドの歌群たち。ファウンデーションズのビルド・ミー・アップ・バターカップスがそりゃもう大好きで他のも聴きたいようとなると、ばらばらで集めたらそりゃもう気が遠くなる道程で。どうしましょーとなったらおお神の助けか、こんなCDが出ておりました。キャスルの「ザ・ソングス・オブ・シリーズ」の一環で。瞳孔が開くとはこのことかと思っただわ。これがポップスだの名曲が50曲、正確に言えば44曲くらいかもしれぬが(^0^)、とにもかくにも2枚組昨日かけっぱなしで仕事したら頭がベイビーちゃんになってしまいました。
 トニー・マコーレイ氏とジョン・マクリオド氏、マクロードって読みたいよう。警部マクロードだし、てっことでマクロードさんて呼ばせてもらおう、のコンビは聞く所によりますとビートルズよりナンバー1ヒットを持っているそうです。ほんとかよとお嘆きの貴兄は試しにこれ聴いてみてください。彼らが首位を落ちたあとでちゃっかりTOPに立っていたのはこうゆう曲なんだろうなあって至極納得してしまう次第。そりゃまあ歌とか演奏とかカリスマとかはFAB4やストーンズキンクスにかないはしないでしょうがそこは皆の力を出し合って、愛すべき歌を作り出すことに全精力を傾けたその結晶がこのCDに入ってます。しかもこれはパイ・レコードの音源だけを集めたもので彼らのヒットは他にも沢山あったってゆうんだからもう。例えばエジソン・ライトハウスの「恋のほのお」とかデビッド・ソウルの「やすらぎの世界」とか。まじかよこれもナンバー1じゃん。知らないうちに触れ合っておったのね。この時代にポップスに親しんでおった人たちならフライング・マシーンの「笑って!ローズマリーちゃん」なんて聴いたらえろう懐かしくて悶えちゃうでしょうか。私はちと前時代で、後追いだけど悶えちゃっただ。ビートルズ・ライクな問答無用の名曲なのです。で「急いで!!ベイビーちゃん」は?と問われれば違う人が歌っているヴァージョンですみませぬ、でも入ってます。恋のほのおも違う人バージョンであります。返ってレアです。
 サウンドはいづれもアメリカン・ポップスへの憧憬ソング。英国の人たちですから本場の威力は無いものの、美味しいとこ取りが出来るとゆうメリットがある訳で。モータウン、バート・バカラック、キャロル・キングなどのブリル・ビルディング・ポップなんかのお宝を絶妙に混ぜてそれに自前のビートルズ・ビートバンドセンスをぱらーりぱらりと振りかけてポップス好きの琴線をぶちゅうっと突きグサリ。しかも肝心な曲はと言えばキャッチーじゃなきゃ作る理由があるもんかいてなもん。マコーレイさんの言によると「最初にサビのメロディを必死に考え、納得出来るものが出来たら残りをどばばばばと作る、最後に歌詞。」だそうでこりゃもう徹底してるぞ。歌詞と言えば「笑ってローズマリーちゃん」のローズマリーちゃん多数登場。恋のほのおのローズマリーちゃんも同一人物だそうで、これがまた伝染るんですのミッチーもかくやの世界を征服したい女性、マッコレイさん、かなり泣かされたのでありましょう。そして同様の女性に泣かされた男ども、性を置き換えれば泣かされた女衆も多かったとみえ。
 登場する歌手の皆さん、こりゃ誰だも多いかもしれませぬ。よく見るとデビッド・エセックス、ムーブのボーカル、カール・ウエインさん、エルトン・ジョンが名前をいただいたロング・ジョン・ボルドリーなんて人もおりますが、まあ大して気にしないでもよかろうかと。彼らは素敵な歌を天上から届けてくれる伝書鳩さんたちなのだ。ただただとろけて楽しんで吉だと思います。まあこうゆう音楽を最近ではソフト・ロックなどと洒落た名称で呼んだりしてるようですが、誓って言いますこれはそないかっこつけたもんじゃありませぬ。英国歌謡曲、オンリー・ポップスだなや。聴いてるからって言ってハクがつくもんで無し、良いご趣味ですねなどと言われるもんで無し、ただもう楽しんで聴くもの。気に入らん曲があったら飛ばして聴いてもOK。それを覚悟の上での渾身のプロの仕事なのかと思う次第。
 どれが一番好きだろう。やめてーもうってくらい鳥肌るのが10曲は最低でもあるぞ。ファウンデーションズはみなそうだしフライング・マシーンもどれもピカイチ、18のやめて泥棒ちゃんもたまらん。2枚目冒頭のレインボウもかわゆい(^0^)、3曲目の八百屋シュープリームスもたまりません、そうゆう意味では14もダイアナ・セレブ・ロスさんに歌っていただきたい。こうして聴くとテクニックがあんまり無い歌手さんの方がいいみたい。素直にメロディを歌ってくれてる方が歌が時空を超えてそのまま飛んできます。
 とゆう訳でどなたが買ってもまったくOKでございます。まあギタアがぎゅんぎゅん、ドラムがずだだだど、テクニックの共演がなきゃ音楽じゃないわいってな人にはまるでお奨めできまへんが、それ以外の胸をきゅんきゅんされるのが好きな人はこれらメンツ、歌を知ろうが知らなかろうが行っちゃってみてください。楽しだ。嬉しだ。

(マスター)2004.9.8

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